黒体 / 色温度 / D65(6500K)/ D50(5000K)/ K

物体の色とは?

 状態:確認中  閲覧数:4,719  投稿日:2016-09-14  更新日:2016-10-13
その物体が反射する「可視光線の波長」に応じて決定される
→ 波長に応じた色を持つ


全部で3種類



・全ての可視光線を反射する物体


・全ての可視光線を吸収する物体

その他の色
・特定の波長の可視光線を吸収し、残りを反射する物体


参考


黒い物体であっても、全く可視光線を反射しない物質は存在しない
・完全な意味での黒体(完全黒体)は、理想気体や剛体のように現実には存在しない

黒体 / 完全放射体
・可視光線に限らず、あらゆる波長の電磁波を吸収する物質
・外部から入射する電磁波を、あらゆる波長にわたって完全に吸収し、また熱放射できる物体のこと

近似的にそうみなせる物質
・ブラックホールなど

色温度 / D65(6500K) / D50(5000K)

 閲覧数:1,037 投稿日:2016-08-07 更新日:2016-11-04

色温度とは?


ある光源が発している光の色を定量的な数値で表現する尺度(単位)
・「光の色」を表すのに使われる数値
・単位には熱力学的温度の K(ケルビン) を使用
・人の目に映る様々な(物体に反射した)光の色を表すものではなく、太陽や照明のような光源の色味を表す指標として使われる

どのような物質も、高熱を加えると、その温度によってさまざまな波長の光を放射するようになる
・その色合いは、物質ごと、温度ごとに微妙に異なる
・同じ物質でも温度によって色は異なる
・色温度は、表現しようとする光の色をある温度(高熱)の黒体から放射される光の色と対応させ、その時の黒体の温度を表現する尺度(単位)として使用している

黒体が放射する光の波長の分布
・温度が低い時は暗いオレンジ色であり、温度が高くなるにつれて黄色みを帯びた白になり、さらに高くなると青みがかった白に近くなる




色温度は何のために使用するの?


写真やテレビ、パソコンのモニタ(ディスプレイ)などで、色を正確に再現するため
・人間の眼は大変優れているため、太陽光の下でも電球の下でも「白い」ものは「白い」と認識することが可能
・一方、例えばカメラのセンサーは、被写体が反射する光を捉える際に光源の影響を受ける
・これを補正するため、色温度の調整が必要となる

モニターの色温度は、用途によって異なる
・印刷(撮影やレタッチも)は、印刷学会が推奨する設定値の「D50:5000K」で、WEBでは、「D65:6500K}が適している
・D50(5000K):「D65」と比較すると黄色っぽく感る
・D65(6500K):「D50」と比較すると青っぽく感じる





色の再現性


D65:6500K
・WEB
・sRGB
・Adobe RGB
・アメリカのカラーテレビ(NTSC)
・蛍光灯「昼光色」

D50:5000K
・印刷(撮影やレタッチ)
・Lab
・Photoshop の Lab
・蛍光灯「昼白色」

3000K
・蛍光灯「電球色」


機材の色温度をすべて5000kに揃えよう。写真の色が正確にわかる
http://cafe.mis.ous.ac.jp/sawami/%E9%BB%92%E4%BD%93%E8%BC%BB%E5%B0%84.PDF
White point (白色点)の誤差
CMS note


D65(6500K)


sRGB や Adobe RGB の標準光源
・白色点に D65 を使用



D50(5000K)


Lab の標準光源
・Photoshop など
・白色点に D50 を使用することが多い




sRGB luminance: technology, standards, and color science

4_02.pdf






RGB ⇔ Lab

ケルビン(kelvin)/ 記号K

 閲覧数:433 投稿日:2016-10-13 更新日:2016-10-13

Kとは?


絶対温度(熱力学温度)の単位
・記号K
・英国の物理学者ケルビンの名にちなむ


ケルビン【Lord Kelvin】


1824‐1907
・イギリスの物理学者
・アイルランドのベルファストの生れ

本名
・ウィリアム・トムソン(William Thomson)

1835年
・10歳で、グラスゴー大学への入学を許可された

1846年
・22歳でグラスゴー大学の教授に就任
・イギリスの大学で初めて物理学の研究室を作った

1892年
・学術上の功績により、英国王室から一代貴族(Knight)の称号を贈られた


一代貴族(いちだいきぞく、life peer)とは?


イギリス貴族のうち、世襲ではなく、一代限りで貴族に叙された者
・一代貴族は全て男爵(baron/baronet)位であり、貴族院議員となる
・一代貴族の爵位名(Baron ×××の部分)は、名字をそのまま爵位名とすることが多い
・このためLordの敬称の後に名字がきているように見えるが、Lordの後につくのは爵位名である
・同じ名字の一代貴族が既に存在する場合、ミドルネームを含めた爵位名にするか、地名に付けることにより区別する


ケルビン卿と名乗った(もしくは呼ばれた)理由


説1
・トムソンは22歳からグラスゴー大学の教授を勤めた
・そのグラスゴー大学の構内に小川が流れていた
・その名前が"ケルビン"
・トムソンはその小川の名前にちなんでケルビン卿と名乗った

説2
・グラスゴー大学の一帯は古くからケルビンの森(Kelvin Grove)と呼ばれていたため、晩年は「ケルビン卿(Lord Kelvin)」の愛称で呼ばれた
・地元の人々の誇りだった


調査するも不明な点


ウィリアム・トムソンは英国王室から何の称号を贈られたの?
・Knight?
・baron?

ケルビンとは?
・自分で名乗った?
・人々からそう呼ばれた?
・爵位名として、登録した?

爵位に由来するケルヴィン卿(Lord Kelvin)の名で知られる
・一代貴族の称号を贈られたわけではない?

爵位とは?
・しゃくい
・貴族階級に代々受け継がれる称号のこと


色について体系的に理解するためには、「色彩工学」の知識が必要な気がする

「Design 0」カラー